臭いをなくすには

加齢臭

加齢臭

誰でも一度は嗅いだことがあるでしょう、中高年の方の傍にいくとモワッとするあの独特のくさい臭い、それが加齢臭。加齢臭イコールオヤジ臭、という方もおり、たしかに加齢臭がする方は40~60代くらいのオヤジの多いですが、厳密にいえばちょっと異なります。確かにオヤジの臭いであることには違いありませんが、オヤジ臭というと、髪につける整髪料のリキッドやポマードなどの独特な臭いであったり、身体を洗わなかったための臭いなどのことも含まれます。加齢臭はこれらとは異なり、実際に身体の毛穴にある皮脂腺から分泌されるノネナールという物質によるものであり、それが大量に分泌されることで強烈な臭いを発生させてしまうのです。ちなみに、オヤジ臭との決定的な違いは、オヤジだけが発生するわけではなく、女性も発生しますし、若くても発生する可能性があるという点です。

加齢臭の一番の問題はやはりその強烈な臭いであることは間違いありませんが、やっかいなのは自分では気がつきにくいという点です。周りの方が加齢臭の強烈な臭いで困っているのだから、一番近くにいる本人はよほど臭いのでは?と思われたりするものですが、実際は指摘されないとなかなか自分では臭いに気がつかないことが多いのです。それは鼻が臭いに鈍感だからです。長時間おなじ臭いを嗅いでいると、感覚がマヒしてしまい、その臭いは感じなくなるのです。そのため、自分では気がつかないため、何の対策も講じず、悪化してしまうこともあるのです。

加齢臭は簡単に解消できるものではありませんが、対策次第ではその臭いが周りに気がつかれない程度まで軽減することは可能です。常に洗って清潔にする、シャツはこまめに着替えるだけではなく、食生活の改善や適度な運動で脂肪を燃焼させる、汗をかく、などいろいろ方法があります。年だから加齢臭がするのは仕方がない、と諦める方もいますが、自分は良くてもまわりに多大な迷惑をかけることになり、人間関係のトラブルも引き起こしかねないので、できる限りの努力はしてみましょう。

加齢臭とは

加齢臭って何?

加齢臭とは、その名の通り加齢にともない発生してくる独特な臭いのことをいいます。よく、40~50代のおじさんの傍に行くと、何とも言えない嫌な臭いがすることがありますが、それがまさに加齢臭です。加齢臭はどんな臭いがするのかというと、感じ方は人それぞれですが、チーズのような臭い、古本のような臭い、ロウソクのロウのような臭いなどというように表現される事がありますが、実際に嗅いだことにしか分からないような独特な臭いになります。 よく、加齢臭とオヤジ臭、汗臭さなどを一緒にされる事がありますが、それらの臭いともちょっと違います。オヤジ臭の一部という見方もできますが、オヤジ臭だと、髪につける整髪料(ポマードやリキッドなど)の臭い、しかもそれを何日も付けっぱなしの臭いであったり、タバコの臭い、髪や体を洗わない事で発生する臭いなどがほとんどで、加齢臭ほどの臭さは無いとも言われます。また、汗臭さともちょっと違い、汗を大量にかかなくても加齢臭はしてくるのです。 しかも加齢臭は洋服にも吸着してしまいます。同じスーツを着ていれば、いくら身体を洗ったりシャツを洗って綺麗にして加齢臭が残っていますし、Tシャツなどは、洗っても汗をかくとすぐに臭ってくることがあります。しかも自分ではなかなか気がつかず、他人に嫌な思いをさせてしまうというのが大きなマイナスポイントです。そのため、まずはある程度の年齢に近づいたら、自分も加齢臭が出ているかもと思い、対策を講じるといいでしょう。

どれくらいの年齢から?

加齢臭は、その名の通り加齢と共に発生してくるものであることは間違いありません。では、どれくらいの年齢になったら加齢臭が発生してくるのでしょうか。 加齢臭が出てくる年齢は、個人差があり一概に何歳からということはいえません。ただ平均では40歳くらいになると加齢臭がきつくなると言われています。とはいえ、ある年齢に達すると急に加齢臭が出てくるというのではなく、実はそれよりも以前に徐々に出始め、40歳前後になると周囲の方が気になるくらいまでキツイ臭いが出てきてしまうのです。ただ、あくまで40歳前後というのは一般的は平均であり、体質や生活習慣、その他諸々の原因により、臭いがきつくなる年齢は変わってくるのです。 では、40歳前後から発生するのだから、若いうちは加齢臭について気にする必要はないのか、と言うとそういう訳ではありません。前述のように体質や生活習慣、食生活、ストレスなどによって、加齢臭が出てくる年齢も早まりますし、臭いも強烈になってしまうこともあります。加齢臭がしてから対策をしても、ある程度の効果はあるとしても、根本的な解消法にはなりません。そのため、加齢臭とは無関係の若い年齢のうちから、加齢臭対策とは言わないまでも健全な生活を送ることで、数年後の加齢臭を防ぐ、もしくは加齢臭の発生年齢を遅らせることができるのです。 また、加齢臭は自分では気が付きにくいもので、知らないうちに周りの人に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。そのため40歳前になってきたら自分の臭いについて注意深くチェックすることが大切です。

加齢臭の原因は?

加齢臭の原因は年を取ること、と思われがちです。もちろん、間違いではないのですが、本当の原因は年齢により増加してしまうニオイの元となる物質によるものなのです。 その加齢臭のニオイの原因となるのがノネナールという物質なのです。人間の皮膚には毛穴がありますが、毛穴から出てくるのは汗だけではありません。毛穴には皮脂線があり、そこから皮脂が分泌され、皮膚や髪の毛が潤いを保つ事ができるのです。ただ、この皮脂線には9-ヘキサデセン酸という物質があり、これが過酸化脂質により酸化・分解されると加齢臭のニオイの原因物質ノネナールが生成されてしまうのです。 ノネナールが加齢臭のニオイの原因物質ではあるのですが、これが生成される原因が過酸化脂質なのです。この過酸化脂質が増加してしまう要因が活性酸素なのです。活性酸素は、生活習慣、食生活、タバコ、アルコール、ストレスなどさまざまな要因により増加していくので、これらを正すことがゆくゆくは加齢臭対策にもなっていくというわけです。 加齢臭自体は、周りの人を不快にさせてしまうことはあるものの、臭くても身体を直接害するものではありません。そのため、実際は放置していても、自分にとっては問題ないことかもしれません。ただ加齢臭の原因となっている生活習慣の乱れ、食生活の乱れ、タバコやアルコールなどは、生活習慣病を引き起こしかねない原因でもあります。そのため、加齢臭は身体の異変と思い、自分の健康を見つめ直すきっかけにするといいかもしれません。

臭いはどこから発生する?

中年男性に近づくと加齢臭がする、といいますが、実際ニオイがするということは、そのニオイの発生元も当然あります。加齢臭も体臭の一種ですので、当然身体から発せられる独特のニオイではありますが、では厳密にいえば身体のどの部分からニオイが発生してくるのでしょうか。 どこから臭っているのか、実際に加齢臭がする中年の方に嗅がせてもらえばきっとわかるでしょうが、あまりに臭すぎて、そういうこともなかなかできないでしょうし、嗅がせてくれる人もいないでしょう。対面しただけでどこから臭ってくるのかもわかりかねます。 加齢臭となるニオイ物質は皮脂腺から出てくるのですが、皮脂腺は体中の毛穴という毛穴に存在します。そのため、やはり身体全体から加齢臭がするといっても間違いではありません。ただ身体の部位によって皮脂腺が活発に活動するところがあり、そういったところだとやはり加齢臭は強くでてしまうのです。ではどこが皮脂腺が活発なのかというと、わかりやすくいうと、脂ぎってしまうような部位が多いことになります。もっと詳しくいうと、耳の後ろ顔、特に額やTゾーン、頭皮なども加齢臭が強くでてしまう部位です。またわきの下や胸なども皮脂腺が活発に活動するため、加齢臭が強くでるのです。 そのため、加齢臭を最小限に抑えるためには、そういった加齢臭の出所をしっかりとふき取るなどしてケアすることが大切です。逆にそこを放置したままにしてしまうと、どんどん加齢臭がでてしますのです。

自分では気がつかないのが問題

加齢臭は、嫌なニオイがするだけ、と言ってしまえばそれまでです。加齢臭対策をすれば、完全にニオイがなくなるとは言わないまでも、ある程度ニオイの軽減にはなるでしょう。ただ、それはあくまで自分で加齢臭、嫌なニオイが出ているということを認識していればこそできる対策です。インフルエンザや風邪などをひいてしまえば、他人にうつさないようにマスクをしたり風邪薬を飲んだりと多少なりともなにかしらの対策は講じることでしょう。ただ、加齢臭などのようなニオイは自分では認識しにくいというのが欠点です。自分では気がつかないのですから、対策をしようとすら思わないのです。家族などがしっかりと指摘してくれればいいですが、一般的にそれ以外の方が「ちょっと臭いです」ということはなかなか言いにくいものですから、かなりニオイがきつくなってもそのまま放置してしまうことがあるのです。 もちろん、加齢臭は風邪のように他人にうつしてしまうような被害はありませんが、やはり強烈なニオイは、相手を不快にさせてしまいますし、時にはそのニオイで具合が悪くなってしまう人もいるかもしれません。本人に自覚症状がないのですから、そんな事お構いなしに相手に近づいたりするもので、さらに相手の症状が悪化することもあります。たかがニオイといえども、周囲の人を不快にさせてしまうのですから、それがもとで自分自身の評価、印象を下げてしまいかねません。人間関係のトラブルにも発展しかねないのです。

加齢臭の男女の違い

加齢臭は男女関係なくある

加齢臭というと、中年男性、中年オヤジから発せられる嫌なニオイというイメージが強いかと思います。確かにオヤジ臭イコール加齢臭と思っている方もいますし、中年男性は整髪料のニオイであったり、汗臭さであったり、顔も脂ぎっている、というイメージがあり、どうしても不潔という印象があるため、嫌な臭いがする加齢臭も中年男性の独特なニオイと思っている方も少なくありません。中年男性の全員というわけではありませんが、やはり人にとっては身体を綺麗にしないという傾向にあり、体臭がきつくなる方も多いので、どうしてもそういう印象になるのでしょう。 ですが、加齢臭は毛穴から出てくる皮脂が過酸化脂質によって酸化・分解されノネナールというニオイ物質が作られるためであり、これは男女関係なく起こりうるものなのです。そのため、加齢臭は中年男性だけでなく女性でもおこることなのです。皮脂の分泌量は、一般的に男性の方が多いと言われますが、女性でも男性以上に多い人もいますし、閉経するとホルモンバランスが乱れて皮脂量が増加してしまうのです。そのため、閉経後は特に加齢臭がでてきてしまう恐れがあるのです。 加齢臭の問題点は自分ではニオイが自分では気がつきにくいという点があります。そのため「私は女だから加齢臭とは無関係」と思っていると、実は気がつかないうちに周りの人に加齢臭を嗅がせてしまっている恐れがあるのです。女性だからといって加齢臭はありますので、ある程度の年齢に達したら十分に注意しましょう。

男性の加齢臭の発生時期

加齢臭は、その名の通り年齢を加えることで発生してくるニオイのことであり、一般的には中年になるとニオイが強烈になってくると言われています。加齢臭は男女関係なく発生してくるものですが、ただ発生時期に関しては男女差があるようです。 では、男性の場合、加齢臭はどれくらいの年齢になると発生してくるのでしょうか。 男性の加齢臭の発生時期は一般的に40代前後と言われています。まさに中年男性と呼ばれる時期に達すると加齢臭が強烈になるようです。それは、ストレス、仕事の疲れ、タバコやアルコール、食生活の乱れ、運動不足など様々な原因により皮脂の分泌量が増えるとともに過酸化脂質が増加するためと言われています。 ただ、この40代前後という加齢臭の発生時期はあくまで平均値であり、必ずしもこの時期から臭ってくるというわけではありません。薄毛の時期が個人差があるように、加齢臭も個人差があり、早い人では20~30代でも加齢臭が酷くなる人もいれば50代になってもたいしたことがないという方もいます。あくまで体質と生活習慣によって変わってくると言えるでしょう。 近年、食品添加物を使用したインスタントフードやファストフード、食事も欧米化、偏食、ストレスなどにより、活性酸素の増加が激しくなり男性の加齢臭の発生年齢も若年化してきていると言われています。そのため、30代で加齢臭が出てくる人も増えてきています。そのため、まだ20代だから、30代だからといってうかうかしていられないのです。

男性に加齢臭が多いのはなぜ?

加齢臭というと、多くの方は中年男性から発生するものと思っているのではないでしょうか。実際、加齢臭は性別関係なく発生するものです。とはいうものの、加齢臭もしくは体臭がキツイ人の割合をみると、やはり中年男性の方が多いと感じてしまうでしょう。40代以降のおじさんだと、ほとんどとはいわないまでも非常に加齢臭とは決めつけられなくてもニオイがする人が非常に多いです。一方で同じくらいの年代、40代以降の女性は、そういったニオイをする人は少ないですし、逆にいい香りをしている人も少なくありません。もちろん、厚化粧の人は化粧臭い中年女性もいますが。 男女関係なく加齢臭がでてくるというのに、どうして男性のほうが加齢臭が多いと思われるのでしょうか。これはなにも思い込みなどではありません。その理由として、ひとつはニオイに関して女性の方が敏感である、また女性の方が常に清潔さを意識しているからではないかと言われています。何歳になっても女性は男性よりも美意識が高く、洗顔、洗髪、入浴など毎日のようにおこない、こまめに汗を拭いたり、着替えたりするものです。ですが男性の場合、中年になってくればくるほど、顔を洗わなくなったり、洗髪も2~3日に一度という人も増えてきます。加齢臭は放置していると、ますます臭いがきつくなりますし、シャツにもニオイがしみついてしまいます。そのため常に清潔でいれば、ある程度ニオイの軽減ができるのですが、男性はそれの意識が低いため、加齢臭が強烈に感じてしまうのでしょう。 また、男性は女性よりも屋外で働くことが多く、汗をかいてしまうのですが、それを放置することでニオイがさらに増殖されるのです。そのため、男性でも女性のように常に清潔さを意識していれば、加齢臭を軽減できるというわけです。

女性の加齢臭の発生時期

加齢臭は、中年男性だけでなく、中年女性でも発生します。とはいうものの、男性と女性では体質が異なりますので、男性の加齢臭の発生時期と言われる40代前後とはちょっと違ってきます。 では女性の加齢臭の発生時期はいつ頃になるのでしょうか。 実際、個人差があるので一概には言えませんが、だいたい閉経後から徐々に加齢臭が出てくると言われ、平均すると50代くらいから出てくる事が多いようです。男女問わず皮脂の分泌はあり、ニオイの原因物質であるノネナールは発生します。ですが、女性の場合、女性ホルモンの影響により、男性よりも皮脂の分泌が抑制されているのです。皮脂の分泌量に違いがあるため、40代でも男女で加齢臭の発生割合は変わってくると言われています。皮脂というと、顔や頭皮が脂ぎっている中年男性を思い浮かべるかと思いますが、その通りで40代くらいの中年男性の方が女性よりも皮脂の分泌量が多く脂ぎっている人が多いのです。 そして、閉経するとこれまで女性ホルモンにより抑制されていた皮脂の分泌が、女性ホルモンの減少により抑えきれえなくなってしまうのです。そのため、ノネナールが生成されるようになり加齢臭がでてくるようになるというわけです。 ただ生活習慣や体質、その他の原因により、閉経の時期は異なります。そのため、閉経が40代前半になってしまうと、そこから加齢臭が出てくる可能性が増えてくるのです。また体質により閉経していなくても皮脂の分泌量が多くノネナールが発生しやすい女性もいます。そのため、女性だから大丈夫と思わず、危機感を持っているといいでしょう。

女性のほうが臭いがキツイ?

女性にも中年男性と同じように加齢臭は発生します。とはいうものの、女性の場合、男性よりも常に清潔を意識していることもあり、それほど加齢臭がする人は少ないといわれています。ですが、実際に女性の加齢臭を嗅いだ経験がある人は、女性の加齢臭のほうが男性よりもキツイと感じる人もいるようです。 では、本当に女性の加齢臭のほうが強烈なニオイを放ってしまうのでしょうか。 実際、個人差はあるというものの、男性と女性とでは発生するニオイの原因物質であるノネナールには違いがありません。そして女性よりも男性の方が強烈なニオイがするといケースもありますので、女性の方がニオイが強烈だとは言い切れません。ただ、実際に女性の方がニオイがきついと感じる人も少なくないようです。 その理由として体質に差があるからではないかと言われています。女性の場合、男性よりも脂肪がつきやすい傾向にあります。過酸化脂質が多いと、より多くのノネナールが発生するといわれているので、脂肪が多い女性だからという事も考えられます。また、女性は美意識が高いため、髪には整髪料をつけ、顔には化粧をします。その整髪料や化粧品は酸化を早めてしまうことがあるので、それも原因のひとつでしょう。しかも、女性は香水やスプレーなど香りがあるものを使用する傾向にありますが、それらのニオイと加齢臭のニオイが混ざってより強烈なニオイを発生してしまうという可能性もあります。 特に女性は、男性からすると「女性はシャンプーなどのいい香りがする」等のイメージを持っている人もいます。そのためいい香りだと思って嗅いだところ、加齢臭がしたりすると、その食器の印象が強く、男性よりも臭いと感じてしまうのかもしれません。

加齢臭に関するQ&A

加齢臭は外国人にもある?

加齢臭という言葉は日本独自の言葉です。では、外国人には加齢臭というものはないのか、と思う方もいるかと思います。ですが、加齢臭という言葉はなくとも、日本人のいう加齢臭自体は日本人のみならずどの国、どの人種でも起こりうるものなのです。ただ、やはり日本よりも外国では加齢臭に対しての拒否反応は強くないと思われます。 外国人、特に白人、黒人、ヨーロッパやアメリカなどは日本人よりもはるかに体臭がキツイのです。それは、白人や黒人は黄色人種である日本人よりも体臭の元となるアポクリン汗腺が多いのです。また、食生活も肉類や乳製品など脂肪分の多い動物性食品を中心とする食事を摂取する機会が多いためと言われています。すなわち、常に体臭がキツイということが一般的な外国では、加齢臭が発生しても、日本人が感じるほどキツイ臭いだとは感じないようです。ただ、外国人が日本で生活すれば、日本人よりも体臭、加齢臭がキツイと感じることでしょう。また外国人の場合、そういったニオイを紛らわすために強い香水などを大量につける傾向にあり、体臭や加齢臭なのか、それが混じった香水のニオイなのか分からないけど臭いと感じることでしょう。 ただ、外国人はもっと臭いのだから、日本人も加齢臭を気にしなくてもいいという事ではありません。最近は外国人だから体臭がキツイのは仕方がないという見方をされる傾向にあり、やはり日本人が加齢臭をすると外国人よりも不快に思われる事があるのでしっかりと対策を講じましょう。

加齢臭は遺伝する?

歳とともにニオイがきつくなってくると言われる加齢臭。気がつくと自分の父親と同じようなニオイになっている、と気づくこともあるかもしれません。加齢臭はニオイも個人差があるもので、やはり親子だと同じようなニオイになることが多いようです。 ということは、加齢臭は遺伝なのか、と思う人もいるのではないでしょうか。 たしかに、同じニオイを発するようになるのですから、遺伝の可能性は否定できません。ただ厳密にいえば、加齢臭そのものが遺伝するのではなく、加齢臭が出てしまう環境、体質、人間性などが遺伝するといった方が正しいでしょう。 脂症や汗っかき、太りやすい体型などが遺伝する傾向にありますが、それらも加齢臭が出てしまう原因になりますので、その体質が遺伝することで、同じように加齢臭が発生してしまうのでしょう。また食生活なども一緒に生活していれば、欧米食中心の食事が多かったり、脂っこい物が多かったりすれば、それが最終的には加齢臭にも繋がる可能性もあります。また性格も、ずぼらな性格、清潔感がない、面倒くさがり屋、ニオイをあまり気にしない、おしゃれには力を入れない、タバコを吸う、アルコールを好むなどは、親子だと似てくるところもあります。それが同じような体質だと、やはり同じように加齢臭に繋がっていくのでしょう。 ですが、あくまで加齢臭が遺伝するわけではありません。もちろん、同じような生活習慣を送れば同じように加齢臭が出てくる可能性が高くなりますが、食生活の改善、運動、生活習慣の改善などに取り組めば、加齢臭が軽減される、もしくは発生するのを遅らせることができるかもしれません。

10~20代でも加齢臭はする?

加齢臭はそのネーミングからもわかるように、一般的には中年の方から発する独特のニオイということになります。では、まだ加齢臭とは無関係と思われる10~20代では、加齢臭がすることはないのでしょうか。もしくは10~20代でニオイがキツイという方は加齢臭ではないのでしょうか。 10~20代の方のキツイ体臭を加齢臭と呼ぶかどうかは、ちょっとわかりませんが、10~20代でも中年の方が発する加齢臭と同じものは出てくる可能性はあるのです。加齢臭は、ネーミングこそ加齢とともに発するニオイという意味になりますが、加齢がそもそものニオイの原因ではありません。あくまで、加齢により活性酸素が増え、皮脂が過酸化脂質により酸化されニオイの原因物質であるノネナールが生成されるからなのです。そのため、10~20代でも同じように活性酸素が増加し、ノネナールが大量に生成されるような状況になってしまえば、何歳であろうと加齢臭は出てくるのです。 加齢臭は皮脂の分泌量が多くなると発生するとも言われますが、皮脂の分泌が盛んになる思春期では成長ホルモンにより活性酸素を除去してくれるため、ノネナールが生成されにくいのです。ところが、それ以上に活性酸素が増えると、やはり除去しきれずにニオイが出てくるのです。活性酸素が増える要因としては、脂肪分の多い食生活、運動不足、アルコールの過剰摂取、タバコ、ストレス、睡眠不足などいろいろなものがあります。もし、かなり当てはまるような人は若くても加齢臭が出てくる可能性がありますので注意しましょう。

一生臭いの?

歳をとるに従ってニオイがきつくなってくると言われる加齢臭。ということは、歳が若返るということはないのですから、加齢臭がでてきたら、それ以降一生臭いままなのでしょうか。 加齢臭のニオイの原因物質であるノネナールは、皮脂が過酸化脂質により酸化することにより発生してくるのです。では、80代以降のお年寄りになると、皮脂の分泌量が低下するので加齢臭は解消されるのでは?と思う方もいるかもしれません。 実際、加齢臭は何も対策をしなければ一生臭うことになってしまうことでしょう。加齢によりますます活性酸素が増加し、ノネナールが大量発生してしまうのですから、間違いないことです。ただ、対策次第では加齢臭がでてきたとしても、解消もしくは軽減することは可能です。皮脂の分泌量は食生活や日常生活の改善で減らすこともできますし、活性酸素も除去することもできるようになります。原因を排除すればいくら加齢が進んでもニオイはしなくなるのです。 80代などの高齢者についてですが、たしかに皮脂の分泌量は低下しますし、汗もかかなくなります。そのため、40~50代のような加齢臭はなくなるかもしれません。ですが、徐々に肌ターンオーバーもしなくなり、古い角質がいつまでも残るようになり、今度は独特のお年寄りのニオイを発するようになります。またお年寄りになればなるほど体が不自由になりますので、清潔にしようと思っても若いころのようには出来ません。そういったことにより、ニオイは一生ついてくると思った方がいいでしょう。

加齢臭を悪化させる原因

タバコを吸う

オヤジ臭の中には、タバコを吸う方から発せられるタバコ臭があります。これはタバコからでる煙が衣服や髪の毛、皮膚などに吸着することでニオイが発せられることもありますし、口臭も臭くなってしまいます。そのため、ニオイの元は加齢臭とタバコ臭では別物です。 ただ、別物とはいうものの、実は加齢臭を悪化させてしまう原因の一つにタバコもあるのです。タバコの中には一酸化炭素やニコチンなどの有害物質が含まれていることは周知のとおりだと思います。その中でも一酸化炭素は脂肪を酸化させ過酸化脂質へと変異させる作用があります。加齢臭のニオイの原因物質であるノネナールは、皮脂に過酸化脂質が結びつき発生します。そのため、タバコは過酸化脂質が多くなるので、それにともないノネナールが大量発生し、加齢臭となってしまうのです。 また、タバコは加齢臭対策の効果も半減させてしまいます。加齢臭対策としては身体の酸化を防ぐビタミンをたっぷり摂るという方法があるのですが、タバコはこのビタミンを破壊してしまう、言い換えればたばこの有害物質を中和するためにビタミンが使われてしまうのです。そのため、いくら抗酸化作用のある食事を積極的に摂取しても効果は半減してしまうのです。 タバコは昔から「百害あって一利なし」と言われます。ストレスも加齢臭の原因で、タバコはストレス解消になるからいいのでは?と思うかもしれませんが、実は悪化させる原因となるので、ストレス発散なら別の方法でおこなうほうがいいでしょう。

お酒を大量に摂取

毎晩晩酌をする、もしくは会社や友人の関係で飲み会に行くということも社会人になれば多くなり、中年になればなるほどその機会も多くなってくるでしょう。ですが、このお酒も加齢臭の原因となってしまいます。 お酒には当然アルコールは入っているわけですが、もちろんアルコールを摂取することでアルコール臭もするようになります。お酒を飲んでいる人、もしくは翌日にお酒臭い、と感じるのはそのためです。アルコール臭の原因は、アルコールが変異した強烈なニオイを発生させる酢酸やアセトアルデヒドという物質によるもので、加齢臭のニオイの原因物質であるノネナールですので、アルコール臭と加齢臭は原理的には別物です。ただ、加齢臭がまだそこまできつくないという人でも、アルコールを摂取すれば、その酢酸やアセトアルデヒドのニオイも加わり強烈な体臭を放つようになってしまいます。 もちろん、アルコールの摂取量はもしかすると20代の頃の方が多いかもしれません。ですが、その頃はアルコールをしっかり分解する内臓機能があったのですが、中年になるとその機能が低下するため、少量でもアルコール臭がきつくなるのです。 また、アルコールを飲みと体温が上昇し、汗を大量にかくようになります。それによる加齢臭も強烈になってしまいます。 ですが、お酒の場合、「百薬の長」とも言われていますし、付き合いで飲まざるを得ないケースも多いでしょう。また、ストレス解消、明日への活力にもなりますので、お酒を止める必要はそれほどありません。あくまで適量、飲みすぎない程度にすることが必要です。

メタボの方

加齢臭が強く出てしまう、ニオイが悪化してしまう原因の一つ、体質としてはメタボリック症候群があります。生活習慣病の予備軍とも言えるのがメタボで、今は健康診断でもメタボ検査はおこなわれます。メタボは高血圧、糖尿病、脳梗塞などを引き起こしかねないので早めの対策が必要になりますが、メタボの方は加齢臭もきつくなるといわれているのです。 加齢臭の原因となっているのが皮脂の酸化です。メタボと診断される人の多くは、体脂肪が多く、皮脂の分泌量が多い傾向にあります。イメージするメタボの中年男性というと、やはり頭皮や顔が皮脂でギトギトになっているのを思い浮かべるかと思います。まさにその通りで、皮脂の分泌量が多いのです。また、メタボの方は活性酸素も多い傾向にあり過酸化脂質も増えてしまいます。加齢臭のニオイの原因物質であるノネナールは、皮脂が過酸化脂質により酸化されることで生成されるのですから、当然皮脂の分泌量、過酸化脂質の量も多いという事はノネナールも多く生成され、ニオイがきつくなってしまうのです。また、太っている人は汗っかきの人も多いので、それも加齢臭のニオイがきつくなる原因となってしまうのです。 もちろん、加齢臭が強くても直接じぶんの健康が害されるわけではありません。ですが加齢臭は大丈夫でもメタボは少なからず健康には良くない状態です。そのまま放置、もしくはさらに悪化してしまうと、命の危険にさらされるような重篤な病気を患ってしまう事もあります。自分の健康のためにも加齢臭解消のためにも、まずはメタボ解消を心掛けましょう。

ストレスをためすぎる

今はストレス社会とも言われ、多くの方がなんらかのストレスを抱えていると言われています。関係ないと思っている方もいると思いますが、このストレスは加齢臭を悪化させてしまう原因にもなっているのです。 加齢臭のニオイの原因物質ノネナールは、皮脂が過酸化脂質により酸化されることで発生しますが、この過酸化脂質は体内にある、もしくは食事で摂取する脂質と活性酸素が結びつくことで生成されます。この活性酸素は、食生活の乱れ、睡眠不足、老化、タバコ、アルコール等さまざまな要因で発生してしまいますが、実は過度のストレスでも大量に発生してしまうのです。そのためストレスを抱えることが加齢臭が出る、もしくは加齢臭のニオイを悪化させてしまうのです。 ただ、中には自分は加齢臭が出ている、と思うだけでそれが他人に迷惑をかけているのではないか、ニオイが強烈なのではないか、など余計な心配に繋がり、それ自体がストレスとなってしまう事もあるのです。加齢臭によるストレスが原因で、さらに加齢臭のニオイが強烈になる、という悪循環になってしまっている人がいるのです。 加齢臭のニオイをなくす、または軽減させるためには、やはりストレスとなっている事を排除することが一番です。とはいうものの、仕事がストレスという人は、そう簡単に仕事を止めるわけにもいかないですし、私生活でのストレスも簡単に排除できるものでもありません。そのため、ストレスを排除する努力とともに、ストレス発散を出来る方法を考えてみるといいかもしれません。

欧米食中心の食事

加齢臭の発生、悪化と関係が深いのが皮脂の分泌量です。悪臭の原因物質であるノネナールは皮脂と過酸化脂質が結びつくことで発生するのですから、皮脂の分泌量が多くなればなるほどノネナールの量も増加するというわけです。中年の方で顔や頭皮がベタベタしているという方がいますが、その方の近くでニオイを嗅ぐと少なからず加齢臭がするかと思います。正にそれが皮脂の分泌量と加齢臭が関係している証拠でもあります。 皮脂の分泌量が増えてしまう原因としては、食事があります。最近は肉類や乳製品などの動物性食品を中心とした欧米食を好んで摂取するという方が増えてきています。動物性食品は非常に脂肪分が多く、皮脂の分泌量を増加させるのです。近年、加齢臭がキツイ人が増えてきた、加齢臭の若年層化が進んできたと言われていますが、これも穀物や野菜等の植物性食品を中心とした日本食の食事から、動物性食品を中心とした欧米食中心の食事が増えてきたことも関係していると言われています。 そのため、加齢臭を悪化させないためには、肉類などの食事だけでなく、野菜などの日本食もバランスよく取り入れた食事を摂取するように心がけるといいでしょう。 また、加齢臭自体は健康に直接関係が深いとは言い難いですが、欧米食中心の食事は、血液の流れを悪くしたり、体脂肪を増やしたりして、生活習慣病を引き起こしかねません。加齢臭対策としてだけでなく、健康維持のためにも日本食もしっかり取り入れるようにするといいでしょう。

気がつかないまま放置

風邪などは、寒気がしたり、鼻水・咳が出たり、熱が出たりとなんらかの初期症状・自覚症状があるものです。そのため病院に行かなくても、ちょっと調子が悪い、怪しいな、と思ったら風邪薬を飲んだり、栄養ドリンクを飲んだり、他人にうつさないようにマスクをしたりといろいろな対策を講じることができます。加齢臭もなんらかの対策を講じることでニオイを軽減したり、他人に気がつかれないように対応する事もできます。 ただ、加齢臭の問題点は風邪などのように自覚症状がない、というかニオイを発していても自分では気がつきにくいという点があるのです。自分で気がつかないわけですから、誰かが指摘してくれない限り対策も講じないというわけです。加齢臭は、風邪のように何もしないで自然治癒するものではありません。むしろ加齢とともにニオイの原因物質ノネナールの量が増えていくのですから、まずます加齢臭が悪化してしまうのです。また、ニオイは衣服にも吸着してしまいます。スーツなど毎日洗うようなものではないものは、どんどんニオイがしみこんでしまい、体を清潔にしていてもシャツが加齢臭で臭くなっているという事もあるのです。 自分では気がつかないのでどうする事もできない、と思うかもしれません。ただ枕のニオイを嗅いでみたり、スーツなどを切る前など、まだ鼻が鈍感になっていない状態で嗅いでみると自分の加齢臭が分かります。また中年になると発生する可能性があるのですから、常に加齢臭について意識をしておくことも大切です。

加齢臭対策

食生活の改善

加齢臭の原因となる物質ノネナールは、皮脂の分泌量、活性酸素の増加などで増えていきます。その皮脂の分泌量を抑えたり、活性酸素を減らすためには、食生活の改善が効果的です。もちろん、ニンニク料理などのようにニオイがキツイ食品を食べても体臭がきつくなるので、そういったものを避けるのも一つの方法ですが、もっと重要なのが肉類などの動物性食品の摂取を控え、野菜などの植物性食品を多めに摂取するようにするのがいいでしょう。 動物性食品というと、牛肉や豚肉などの肉類、牛乳、チーズ、バターなどの乳製品などがこれにあたり、これらを多く摂取すると、どうしても脂肪分を多く摂取することになり、皮脂の分泌量増加に繋がりますし、活性酸素も増えてしまうのです。植物性食品とは、野菜類、穀物類などがこれにあたり、これらはビタミンやミネラルが多く含まれており、脂肪の燃焼を促進させたり、活性酸素を除去する役割があります。簡単に言ってしまえば、ハンバーグやステーキなどのような欧米食から、日本食に切り替えるのが望ましいです。 とはいえ、肉類や乳製品を全く摂ってはいけないということではありません。これらもタンパク質やカルシウムなど身体に必要な栄養素がたっぷり含まれているので、欠かすことはできません。そのため、これまでの食生活で、欧米食が多いなと感じる方は、1週間に1度や2度、植物性食品を中心とした日本食を取り入れるように心がける程度でもいいかもしれません。

常に清潔を意識する

加齢臭はその名の通りニオイであり、身体の中から出てくるものです。身体から出てくる皮脂と過酸化脂質が結びつくことでニオイ物質のノネナールが生成されることが原因ですから、皮脂をしっかり取り除いて結びつかないようにすること、またノネナールが生成されても、それをしっかり洗い流せばニオイは一時的とはいえ解消されるのです。そのため、対策としては、常に清潔を意識するということが大前提です。 よく、男性のほうが女性よりも加齢臭がする、と言われますが、この理由は皮脂の分泌量も関係していますが、根本的に女性の方が男性よりも清潔を意識している人が多いからかもしれません。女性の場合、エチケットとして、毎日洗髪、洗顔、身体も綺麗にしておくものです。当然と言えば当然ですが、中年男性の場合、これすらもしない人が多いのです。髪は2~3日に1度、顔も洗顔料をつけずにタオルで拭くだけ、お風呂にも入らない時がしばしばある、という人も少なくないのです。これでは加齢臭が強烈になるもの無理はありません。また、加齢臭は衣服にもしみつきます。そのため、そのまま毎日同じ服をきていると、やはり加齢臭は酷くなっていくのです。 常に清潔を意識するということは、発生してくる加齢臭を抑えるという方法ではないため、根本的な解決策というわけではありません。ですが、周りの人に嫌な思いをさせないため、また、即効性という意味では非常に効果的な対策です。まずは自分の身体、衣服を常に清潔にする意識を高めましょう。

対策グッズを使用

加齢臭対策としては、身体から出てくるニオイ物質ノネナールを発生させないという事も大切ですが、身体や衣服を清潔に保つというような、ニオイが発生しても消し去る、他人にニオイがいかないようにする、という対策も効果的です。その対策法としては、対策グッズを使用するというのも非常に効果があります。 加齢臭対策グッズは今やいろいろな種類が出ています。主なものとしては、身体を洗う時に使用するボディーソープ、石鹸などに柿渋などの消臭、殺菌効果のあるものを使用したり、体臭がバラの香りがして加齢臭の嫌なニオイを軽減させるサプリメントなどもあります。また、汗を抑えるデオドラントスプレーや汗ふきシートなども効果的です。その他にも、消臭効果が高いTシャツ等を着る等さまざまな手段があるのです。どれが効果的なのか、というのはニオイの質、ライフスタイルによっても異なり、個人差がありますので一概には言えません。 そのため、加齢臭がしなくなった、軽減されたというものもあれば、口コミで評判だから使ってみたが、それほど効果が発揮されないと感じる対策グッズもあることでしょう。中には、逆にニオイがきつくなってしまった、変なニオイが出てきてしまうというものもあるかもしれません。そのため、どんなものでも一度は試してみるといいでしょう。基本的には加齢臭を抑えるために開発されたものですから、少なからず効果はあるはずです。いろいろ試してみると、その中には自分の加齢臭に効果的なグッズが見つかるかもしれません。

気にしすぎない

自分から加齢臭が出ている、そして周りの人に迷惑をかけている、ということは誰でも信じたくないものです。自分では加齢臭はなかなか気が付きにくいものですので、実際どれくらい臭いのか分からない人もいますし、自分が感じる以上に他人は臭いと感じているものなのですから。しかも、加齢臭はなかなか他人に教えにくいもので、それなのにもし知人から「ちょっと加齢臭がするぞ」なんて言われれば、やはりショックは大きいでしょう。 加齢臭対策にはいろいろな方法があるのですが、実はその気になる加齢臭をあまり気にしすぎないということも対策のひとつなのです。加齢臭は、指摘されてしまえばやはり気になるものです。ですが、あまりに気にしすぎてしまうと、それが過度のストレスとなってしまうことがあります。実は、この過度のストレスは加齢臭を悪化させてしまう原因ともなっていますので、悩み過ぎてしまうと、ますます加齢臭が強烈になってしまう事があるのです。ますます臭くなれば、さらにそれもストレスとなる、など悪循環を繰り返してしまい、最悪の場合対人恐怖症に陥ってしまうこともあるのです。そのため、あまり気にしすぎない事も大切です。 ですが、加齢臭をまったく気にせず、対策も講じない方がいい、という意味ではありません。何も対策をしなければますますニオイはきつくなります。そのため、自分は加齢臭が出ているという自覚はしっかり持ち、食生活の改善や常に清潔を保つなどの対策はしっかりおこないましょう。対策をすれば加齢臭は少なくとも軽減されるのですから、最善を尽くしたのなら、あとは気にしすぎず普段の生活を送るようにしましょう。

運動をする

加齢臭は皮脂の分泌量の増加、活性酸素の増加により発生してきます。それらを防ぐ方法としては運動が効果的です。運動は汗をかいてしまうので、ますます臭くなってしまうのでは?と思うかもしれません。確かに運動をして汗をかけば、加齢臭の他にも汗臭さが加わり、ますますニオイは強烈になってしまうでしょう。ただ、それは運動をしてそのまま生活するからであり、運動後はしっかりとシャワーを浴びるなどして汗や汚れを落とせばそんな心配は要りません。 加齢臭対策として運動する場合、効果的なのはウォーキングやジョギング、サイクリング、スイミングなどの有酸素運動です。有酸素運動は活性酸素を除去する効果もありますし、脂肪を燃焼する効果もあります。ダイエット効果もあり、痩せることで皮脂の分泌量を減少させられますし、活性酸素の除去により過酸化脂質の生成を少なくします。よってニオイ物質であるノネナールが生成されにくくなるという訳です。 ただ、有酸素運動もやり方によっては効果が半減してしまう事もあります。有酸素運動を行う際の基本として、継続して20分以上運動を行うということがあります。脂肪は有酸素運動を始めてから20分ほどで燃焼してくるのです。そのため、5分運動して休み、また5分運動して休む、という方法を行うと、なかなか脂肪が燃焼されず効果は半減してしまうのです。無理をしない程度、汗もあまりかかなくてもいいので、20分以上続けるようにしましょう。

手術をする

加齢臭対策としては、自分で常に清潔に保ったり、食生活の改善、有酸素運動などいろいろあります。ただ、非常に効果があると言われているのが手術をするという方法です。 加齢臭は毛穴からでてくる皮脂が過酸化脂質を結びつきニオイの原因であるノネナールが生成されるのです。そのため、毛穴の奥にある皮脂腺を取り除くことで皮脂の分泌をなくすことができるのです。手術方法としてはワキガ治療などと同じように吸引したり、切除したり、超音波を使用したりといろいろあります。これらの方法を用いることで、汗も出なくなるので、汗と結びついて加齢臭がきつくなるのも防げるのです。 また、ワキガ治療の応用ではなく、脱毛の応用でも多少効果があります。光脱毛等で脱毛することで、その部分に雑菌がつきにくくなり、加齢臭がきつくなるのを防ぐこともできます。 ただワキガであれば、わきの下を手術するだけで解消されるのでいいですが、加齢臭の場合はワキガと異なり、身体のいろいろな部分から出てくるものなのです。特に耳の裏や頭、顔などからも発生するので、なかなかその部分を手術するというわけにはいきません。またその他全身からも出てくるものなので、手術だけでは完全に加齢臭を解消するという事は厳しいでしょう。 手術はやはり多少なりともリスクが伴うものですし、完全にニオイを除去できるわけではありません。そのためニオイの軽減にはなるかもしれませんが、手術後もなにかしらの対策は必要になるでしょう。

間違った加齢臭対策

洗い過ぎる

加齢臭対策として、必須なのが常に身体を清潔に保つという事です。しっかりと身体を洗ってニオイを落とす、皮脂を落とすことが加齢臭のニオイを周囲にまき散らさないための効果的な対策になるのです。 ですが、この身体を洗うという対策ですが、実は逆効果になってしまい間違った加齢臭対策をなってしまうことがあるのです。それは、身体や頭皮、顔を洗い過ぎてしまうために起こるのです。 加齢臭は皮脂の分泌量が多くなると、ニオイ物質ノネナールの量が増加してしまいます。こう聞くと、皮脂は身体に悪いもの、と思いがちです。ですが、皮脂は皮膚の潤いを保つために必要なもので、完全になくなればカサカサになり、バリア機能も低下するので、細菌・雑菌に感染しやすくなってしまうのです。 皮脂が加齢臭の原因と思いこみ、必死で皮脂を取り除こうと身体は何度もしっかり洗い、シャンプーも1日に何度も行う、顔も何度も洗ったり、タオルで拭ったり、脂取り紙で皮脂を取り除いたりするでしょう。確かにそれらをすれば皮脂は取り除かれることでしょう。ですが、前述のように皮脂は肌に必要なものであり、実は取り除きすぎると身体が勝手に皮脂を分泌しなければと思い、それまで以上に皮脂を分泌するようになるのです。そのため、結果的に皮脂の分泌が増え、加齢臭が強烈になってしまうというわけです。 もちろん、身体は常に清潔に保たなければいけませんが、洗い過ぎは逆効果なので十分に注意しましょう。

臭いの強い香水などを使用する

体臭を軽減するため、香水などを使用する方も少なくありません。実際、体臭がキツイ外国人などはその体臭を軽減するためにさらにニオイの強い香水などを使用しますし、香水の本来の使用目的も嫌なニオイを消すためにあります。 そのため、加齢臭対策としても香水をつけるということは効果的です。ただ、あくまでニオイをさらに強いニオイで封じ込めるだけですので、根本的は解消策にはなりません。それどころか、間違った加齢臭対策となってしまうこともあるのです。 軽度の加齢臭、他人にそれほど不快な思いをさせない程度のニオイであれば、香水をつけることで加齢臭を防ぐことができるでしょう。ただ、強烈な悪臭を放つまでの加齢臭だと、ちょっとした香水では抑えきれない事もあります。それを防ぐにはさらに強い香水をつける必要があるのです。もちろん、それでその加齢臭は軽減するかもしれませんが、その強い香水のニオイが今度は周りに不快な思いをさせてしまうこともあるのです。それどころか、加齢臭の強烈なニオイに強い香水のニオイが混じり、さらに強烈なニオイとなってしまうこともあるのです。 特に、加齢臭はするけど香水をつけているから大丈夫、と安心している人ほど注意が必要です。香水をつけているからニオイが防げると思い、その他何の対策も講じないとなると、やはり加齢臭は悪化しますし、香水のニオイと混じり、さらなる悪臭となっていることにすらきがつかないかもしれないのです。香水をつけるのも悪いことではありませんが、あまり強くないものを使用し、その他の加齢臭対策も怠ってはいけません。

汗をかかないのも問題

汗をかくと加齢臭が強くなるといわれます。確かに加齢臭に汗臭さも加わりますし、部位によっては汗により雑菌が繁殖しやすくなってしまうので、間違いではありません。そのため、なるべく汗をかかないように運動はしない、クーラーの傍にいる、水分は取らないようにするという方もいるようです。 ですが、汗をかかないというのも問題で、間違った加齢臭対策と言えるでしょう。汗をかかないことで汗臭さはでてきませんが、ここで勘違いしてはいけないのは、加齢臭イコール汗が原因ではないのです。確かに加齢臭のニオイが強烈になる要因のひとつではありますが、加齢臭は汗腺から出る汗が原因ではなく、皮脂腺から出る皮脂が過酸化脂質を結びつくことでノネナールという加齢臭のニオイの原因物質が発生するのです。言い換えれば、汗を一切かかなくても皮脂は分泌されるのですから、加齢臭対策にはならないのです。 汗を大量にかいた場合とかかない場合の対処の違いもあり、汗を大量にかいてしまえば、当然シャワーを浴びたり着替えたりするものですが、汗をかかないとそれらの対策はまずおこなわないでしょう。シャワーを浴びて清潔にしたり、着替えたりすれば加齢臭をリセットできますが、それらをせずにいると加齢臭はそのままになってしまいます。場合によっては汗を書いていない、汚れていないからといった何日も同じスーツを着続ける人もいるかもしれません。前述のように汗の分泌量に関係なく皮脂は分泌され加齢臭は発生しているのですから、より臭くなってしまうかもしれません。 ただ汗をかいたまま放置しているようでは、それ以上に加齢臭が悪化するので、問題外です。

年だからと諦める

加齢臭は年を取ると男女問わず多くの方が発生すると言われています。誰でも若返る事は出来ませんから、個人差はあるとはいえ、ある程度の年齢が来たら加齢臭はするものです。 ただ、勘違いしてはいけないのは、加齢臭は当たり前に発生するものではありますが、何もしなくてもいい、年だから諦めた方がいい、というわけではありません。もちろん、若返る事は出来ませんので歳を取ること、老化していくこと自体は諦めなければいけませんが、加齢臭は対策次第では完全にニオイをしなくなる事は難しくても多少なりとも軽減させることはできます。シャツをこまめに着替えたり、消臭のシャツを着たり、常に清潔を意識したりするだけでも短時間とはいえ効果はあるものです。身体を洗ったばかりで加齢臭がするという人はいないのですから。 もちろん、加齢臭を気にしすぎてストレスになるものいけませんが、だからといって気にせず何も対策をしない、諦めるという対策は大きな間違いです。何も対策をしなければ、年々加齢臭は強烈になっていきますし、ニオイは衣服にもしみついていきますので、毎日同じスーツを着ていれば日に日に加齢臭は強烈になります。ニオイが軽減されていれば、「加齢臭はするけど、仕方がないか」と他人から思われるかもしれませんが、あまりに強烈過ぎれば「不潔だ、身体も洗ってないのでは?」と人間性すら疑われかねません。加齢臭は対策次第で軽減できるものなのですからどんなことでもいいので対策を考えることは大切です。