選び方

クレジットカード

クレジットカード

クレジットカードが利用されるようになったきっかけとして、アメリカの実業家がレストランで食事をしようとして現金を忘れて不自由な思いをしてしまったという話があります。 その実業家は1950年に世界初のクレジットカード会社を設立するのですが、その会社があのダイナーズであったということです。 ダイナーズ、つまり食事をする人という意味で、そのときの出来事に由来しているわけです。 クレジットカードを持っていると、現金を持ち歩かなくても欲しいものを買ったりおいしい食事をすることができたりします。また、映画などの娯楽を楽しむこともできます。

クレジットカードのクレジットとは信用という意味であり、クレジットカードによってサービスを受けるということは、カードを利用する人を信用して、その信用をもとに店舗や施設からサービスを受けることができるということになります。 具体的には、カード利用者が購入した商品や利用したサービスに対する代価を、その場ではなく後に支払うことを約束するということになります。 商品を売ってくれた店舗やサービスを提供してくれた施設はクレジットカードを通してカード会社から代価を受け取ることができると信用し、カード会社はカード利用者から後に代価が支払われると信用しているということになります。 ただし、カード利用者はカード会社との間に交わされた契約をもとに利用しているわけなので、契約の際に取り決められているルールを守って利用しなければなりません。 そのルールとしては、カードの有効期限を守ることや利用可能金額の範囲内で利用すること、その他会員規約の遵守などが示してあります。

ところで、クレジットカードを利用しない人は、お金を借りて買い物をすることになるので不安だといった思いが強くあるようです。 しかし、現在では、カードローンなども含めて金融サービスを利用する際は、多くのケースでカードが利用されます。 その中でも、インターネット通販の決済の普及などで、多くの人がクレジットカードを利用しているという現実があります。 今では、さまざまな場所でクレジットカードの提示が求められ、現金を使用することを敬遠されるところまで出てきているのです。 つまり、そういった場所では、現金よりもクレジットカードのほうが信用されるようになっているということなのです。

クレジットカードを利用するための基礎知識

クレジットカードとは

クレジットカードによるサービスは、カード利用者とカード会社との間に結ばれた信用をもとに、いろいろな商品やサービスに対して、お金を支払う代わりにクレジットカードを提示することで成立します。 クレジットカードの利用方法として一番多いのは、カード会社と提携している店舗や商業施設などにおいて、カードを店員に提示して、自分のほしい物を買ったり、いろいろなサービスを受けるというものです。 金額などによっては、サインを求められる場合もあります。 クレジットカードの提示を受けた店舗や施設では、カード決済することで提携しているカード会社から利用者が購入した商品やサービスの代価を受けることになります。 クレジットカードは、信用に基づいて発行されるカードなので、使用するときは、利用者とカード会社の間で決められた一定の条件を守って利用する必要があります。 その条件には、有効期限や利用可能金額の枠内での利用や会員規約の遵守といったことが設けてあります。 カード利用者は、商品を購入したりサービスを受けた後は、代金をその場ではなく、後で支払うことになります。その時期は、概ね1カ月後になります。 クレジットカードに設定されている利用可能な金額は、カード会社各々で異なっていて、利用者のカードの利用状況などで増えたり減ったりすることもあります。 これについては、カードの利用明細によって利用者に通知されるので、確認しながら利用する必要があります。 有効期限については、数年間としているカード会社が多いようです。期限が近づけばカード利用者に通知がきて、特に問題がなければ新たなカードが送られてきて、契約も更新されることになります。

クレジットカードを利用するメリット

クレジットカードを利用する人がかなり多くなってきましたが、それは、現金を使うよりもメリットが多いことが知られてきたことによります。 クレジットカードを利用して得られるメリットとしては、まず、カード1枚だけで用が足りるといったことがあるでしょう。 出かけるときに、何枚ものお札やかさばる小銭を財布に入れて持ち歩く必要がなくなり、支払う際も小銭を探したりする必要がなくなります。 出歩くときも、店で買い物をして支払うときもたいへん手軽であるといえるのです。 最近では、クレジットカードを利用するメリットに、ポイント貯金というものを挙げる人が多くなってきています。 クレジットカードを利用すると、その都度カードにポイントがついてくるので、大変人気を得ているのです。 ポイントを貯めれば、その貯めたポイントと引換えに、いろいろな景品やサービスを得ることができます。 支払い額を割り引いてもらえるものもあれば、飛行機のマイルが貯まる機能のついているものもあります。 さらには、それぞれに貯めたポイントを一つにまとめられるシステムもあって、ポイント貯金は、今では、クレジットカードを利用するだいご味ともなっているのです。 結局、クレジットカードの最大のメリットは、カードを使えば使うほど、たくさんのメリットを受けることができるようになっているということです。 そのため、使う用途に応じて有利になるクレジットカードを揃え、一人で複数のカードを持つ人も少なくありません。

クレジットカードの仕組み

クレジットカードを利用して買い物ができるのは、クレジットカード会社とカード利用者との間に信用というものをもとにした契約が交わされているからです。 それと同時に、クレジットカードによって買い物ができるという仕組みが消費社会の中に浸透しているためでもあります。 何かほしい物を買いたいとき、クレジットカードの利用者は、カード加盟店で欲しい物を買ったりサービスを受けたりして、加盟店にクレジットカードを提示します。 そして、加盟店においてのクレジットカード使用の報告を受けたカード会社は、加盟店に対してカード利用者が購入した商品やサービスの代金をカード利用者に代わって支払うのです。 その後、カード会社はカード利用者に対して、その代金を請求して、カード利用者のほうは、カード会社からの請求がきたら自らの銀行口座から自動引落しなどでカード会社に支払いをすることになります。 一般には、こういった仕組みによって、クレジットカードによる商品購入から代金の支払いまでが進んでいくことになります。 代金を後で支払うという仕組みが成り立っているのは、カード会社と利用者との間に信用というものがあるからです。 だから、もし利用者が信用をなくすようなことをした場合は、このサービスは次回から受けられなくなることもあります。 支払い期限までに代金が支払われないと遅延損害金の支払いが求められたり、カードの更新ができなくなるなどのペナルティも用意されているのです。

クレジットカードの種類

ひと口にクレジットカードといっても、いろいろな種類のものがあります。 デパートでの買い物の支払いが得になるカードもあれば、映画やコンサート代が割り引かれるようなカードもあります。 ほかにも、ガソリンスタンドで割引されるカードがあったりして、種類だけでも1000種類を超えるとも言われています。 クレジットカードの一つの特徴として、利用回数が多くなると、どんどん得になるものが多いということができます。 その意味では、利用頻度の多いデパートで使えるカード、ガソリンスタンドで使えるカードなどは大変人気があります。 デパートでの買い物が好きで定期的に出かけるような人や毎日通勤に自動車を使用するような人は、支払いでクレジットカードを利用すれば、支払いの手間を省くことができるとともに、ポイントを貯めて、それを次回の支払いに充てることで得をすることができます。 ところで、クレジットカードによっては入会費が高く設定されているものもあります。 ゴールドカードはその代表的なもので、いろいろ特典がついていて、誰もが持つのに憧れを抱くようなカードとなっています。 しかし、年会費が高いうえに入会の条件も厳しく設定されているため、誰もが簡単には利用できないようになっているのです。 このゴールドカードは、身分証といった面もあり、これを提示することで、さまざまな場所で優遇的な扱いを受けることができます。 ほかにも、アニメやキャラクター好きのためのカード、旅行ファンのためのカードなど、使用目的の縛られたカードなどもあります。 クレジットカードは、自分に合ったものを選んで持つと、より大きなメリットが得られるものといえます。

クレジットカードと法律

最近では、クレジットカードの機能には、ショッピング機能のほかにキャッシング機能といったものもついています。 キャッシング機能とは、カードローンのようにカードを用いてお金を借りることができるという機能です。 この機能がついているのは、貸金業者としての登録があるためなので、カード会社は貸金業法という法律の規制を受けることになっています。 貸金業法は貸金業者を対象にした法律ですが、2010年に改正貸金業法が導入されてからは、いろいろな方面に影響が及んでいます。 まず、貸金業者は上限金利の引き下げに伴う審査基準の引き上げを強いられて、顧客を得る機会を減らされ、大打撃を受けてしまいました。 小規模な賃金業者は倒産を余儀なくされ、大手の消費者金融さえも銀行との統合などで生き残りかけているのが現状です。 改正貸金業法の導入は、クレジットカードのキャッシング機能にも大きな影響を与えています。 金利の引き下げ、あるいは過払い利息返還請求の対象となってしまうので、受ける打撃はほかの貸金業者と同じなのです。 クレジットカードを利用してお金を借りる場合も、申し込みの段階で年収の3分の1までという総量規制を受け、多額の借り入れはできなくなっています。 もし、キャッシング機能ではなくショッピング機能のほうをメインに利用したいと思って新たにクレジットカードを申し込んでも、すでにほかのカードのキャッシング機能でお金を借りていると、新たに申し込むこと自体が困難になるという現状もあります。 また、仮に申し込めたとしても、その利用枠は、ほかのカードでのキャッシングでの利用残高を差し引かれてしまうのです。 そこで、不要なクレジットカードは解約したり、キャッシング枠をゼロにして申し込むといった対応が必要になってきているのです。

クレジットカードの魅力

クレジットカードの魅力となっているのは、カードさえ持ち歩けば、日常生活にもほとんど支障のない暮らしができるといった点でしょう。 カードを提示してサインするだけで、買い物をしたり食事をしたりすることができ、またホテルに泊まることもできるなど、生活に必要ないろいろなサービスを受けることができるのです。 クレジットカードを使い慣れている人のなかには、現金を持ち歩くことはめったにないといった人もいるようなのです。 今では、外を歩けばほとんどの場所でクレジットカードが使え、逆に家の中にいても、インターネットを通じて居ながらにしていろいろな物を買うことができたりします。 クレジットカードは、その使い方によって、魅力をどんどん広げることのできるものといえるのです。 また、グレードの高いクレジットカードを持つと、各種優待サービスを受けることができるというのも魅力といえるかもしれません。 一般の利用者よりもワンランクアップしたサービスが受けられたり、会員のために用意された独自のサービスが受けられたりするのです。 これは、そのカードの会員であることで、社会的にある種の余裕を味わえることにも繋がっていきます。 だから、グレードの高いクレジットカードを持っていると、身分保証の材料にもなるといったことがあります。つまり、社会的な地位などを保証するものとして扱われることがあるということです。 たとえば、手続きの煩雑なサービスも、カードを提示することで意外と簡単に済ませることができたりします。要するに、フリーパス、顔パスに近いことができるようになるということです。

クレジットカードの利用方法と注意点

クレジットカードの得な使い方とは

クレジットカードの利点として、現金で支払うよりも得をするといったことがあります。 どういった点が得に感じるかは個人で異なってくるケースもありますが、誰でも得に感じることでは、単純に買い物をして、その代金が割り引かれるということがあります。 ということは、自分が良く行く店で扱っているクレジットカードを利用すれば、どんどん得することができるということになります。 ただ、クレジットカードを利用するとポイントが加算されるサービスがあっても、そのポイントを使って得られる景品などが自分のほしいものでない場合は、割引のサービスがあるほうが魅力的と思えるかもしれません。 そこで、クレジットカードの得する使い方というのは、最初のクレジットカード選びが肝心となります。 自分がどういったサービスをほしいと思っているかをよく考えて、それを提供しているカードを選ぶようにしなければ、たいして得をしたと感じられないからです。 また、クレジットカード使用で得ができるという点では、各店舗で展開しているポイントキャンペーンなどで、クレジットカードで支払った場合、その店のポイントをそのまま換算してカードのポイントとしても得ることができるといったことがあります。 その店で独自に発行しているポイントカードに加算されるポイントが、クレジットカードのポイントにも加算されていくので、たいへん得なシステムになっているのです。 だから、クレジットカードを目的に応じていろいろ揃えるよりも、一つのカードに絞って、そのポイントを増やして、ほしいサービスを受けることで得になるのです。 たとえば、航空機のマイル提携店で買い物をしてクレジットカード払いにすると、ポイント加算に加え、マイルも貯まって、そのマイルで旅行を楽しむといった人が最近では増えてきています。 そして、翌年も継続して利用する場合、ボーナスポイントがあったりして、いわば得の相乗効果といったものが生みだされるのです。

クレジットカードのポイント制の注意点

クレジットカードでは、利用したときにポイントが与えられるサービスがつくことが多いのですが、そのポイント内容はよく変えられることがあるので、注意が必要です。 最初は得だと思っていても、注意して確認していないと、いつの間にか変えられてしまったというのはよくあることなのです。 たとえば、交換商品の必要ポイント数が多くなってしまったということがよくあります。 必要ポイントが多くなると、相対的に1ポイントあたりの価値も低くなってしまうので、うっかりすると見逃してしまいがちです。 ほかにも、カードを利用する際についてくるポイント自体が少なくなることもあります。 たとえば、1万円の買い物をした際に100円分のポイントがついていたのが、80円分のポイントになっていたというケースです。 ほかにも、最近ではリボルビング払いのときにもらうことのできるポイントが廃止されたり、100万円の買い物などをしたときにもらえるボーナスポイントの数が変更になったりすることがあります。 こうしたポイント制の変更は、積極的に伝えられず、気づかないうちに行われている場合も多いので、日頃から自分でチャックするようにしなければなりません。 しかし、リボルビング払いでもらえるポイントの廃止などのように、会員にも分かりやすい形で行われることもあります。 これは、クレジットカードの使い方に変化をつけてほしいということです。 こういった変化は、利用明細書に同封されている案内やインターネット上の通信欄で告知されるはずなので、チェックする習慣をつけるようにしたほうがいいでしょう。 自分が持っているクレジットカードが自分の生活スタイルに合っていないような場合、こういったことが感じられやすいので、どういったカードが合っているか、確認するきっかけにするといいかもしれません。

クレジットカードとETC利用

高速道路の料金所で並んで料金を支払うときの面倒さに比べ、ETCカードを利用してスピーディに料金所を通過できる便利さは、自動車運転そのものを快適にしてくれます。 クレジットカードを利用している人で、そのメリットとしてよく話題に上ってくるのが、このETCカードを利用するときのことです。 最近では、クレジットカードをつくるときに、ほとんどのカードでこのETCカードも追加することができるようになっています。 また、現在持っているクレジットカードにETCカードをつけたいのであれば、追加発行も申し込むことができます。 ETCカードの追加発行は、インターネット上からも申し込み可能で、その方法というのもサイト上でチェック項目にチェックを入れるという簡単なものです。 申し込み後は、数週間でカードが届き、使用できるようになります。 ETCカードには、さまざまな種類のものがあります。ガソリン給油の割引がついているカードもあれば、ポイントの還元率が高いカードもあります。 利用者がどういったカードを選ぶかは、どのような得を求めるかで変わってくるでしょう。 また、発行の仕方そのものでも選ぶことができます。即日発行可能なカードもあり、急いでほしいという人ならばこちらが便利です。 しっかりしたより信頼性の高いカードを選びたいのであれば、時間はかかってもクレジットカードの2大ブランドであるJCBカードや三井住友VISAカードと提携しているものを選ぶと、使い勝手もよくさまざまな面で安心です。 ほかにも、年会費無料である学生向けのETCカードなどもあります。こちらは、カード会社に、利用者に学生の頃から利用してもらって、そのまま継続して長い間使ってほしいという意図があるようです。

クレジットカードとマイル貯金

クレジットカードを利用すると航空マイルを貯めることができるというのは、今では誰もが注目している活用方法のようです。 クレジットカードを選ぶときも、カードのポイント交換サービスに航空マイルが対応しているか、ポイントのマイル交換率が高いかといったことを基準に選ぶ人が多くなっているようです。 マイル交換率が高いクレジットカードは、もちろん航空会社と提携して発行しているクレジットカードです。 この航空会社提携のクレジットカードをさまざまな機会に利用してカードポイントを貯めていくと、それが高い交換率でマイルへと交換できるということです。 そもそも航空マイルを貯める方法にはさまざまな方法があります。 インターネットを利用すると、登録をする際にマイルを貯めることのできるサービスがあったり、クリック一つでマイルが貯まるサイトがあったりします。 それに、日常で使用する商品を買ってもマイルを貯めることもできます。 たとえば、ANAマイレージクラブEdyカードを使用すると、チャージした電子マネーのEdy決済で、200円購入ごとに1マイルが貯まるようになっています。 そして、このEdyをチャージする際にクレジットカードを利用することで、マイルを貯めることができるのです。 その方法は、クレジットカードを使って、インターネット経由でチャージして、チャージ金額だけカードポイントを貯めて、チャージしたEdyで買い物をした金額分のマイルが貯まるので、一回の買い物で2度マイルが貯められるというわけです。 ただし、クレジットカードからEdyへのチャージに関しては、専用機器のパソリ使用が必要となります。

クレジットカードの多重申し込み

クレジットカードを利用したいと思って申し込みができても、そのあとでカード会社が独自で行う審査も受けなければなりません。 ここで、カード会社の判断でカード発行が難しいということになれば、仕方なくほかのクレジットカード会社へ申し込むことになります。 そして、そのようなことを何度となく繰り返して、カードを発行してくれる会社が見つかるまで申し込みをする人は多いようです。 クレジットカード会社もいろいろなタイプがあるので、何度か申し込みをするうちに自分の利用スタイルに合う会社が見つかり、無事にクレジットカードを持つことができるようになることは多いようです。 ただ、クレジットカードの申し込み履歴は、個人信用情報機関に6カ月間残ってしまうので、そのことは知っておいたほうがいいかもしれません。 この申し込み履歴というのは、あくまで申し込みについての履歴になるので、カード発行の合否の結果について履歴は残りません。 クレジットカードの短期間の多くの申し込みについては、多重申し込みとして嫌う傾向があり、カード会社においてはカードの発行を抑える要因にもなっているようです。 というのも、もしお金に困っているのであれば返済が心配だ、あるいは、多くのカードを使ったのちに自己破産などされては困る、といったリスクを心配されることもあるためです。 しかし、多重申し込みをしなければならなくなったときは、現在持っているカードのキャッシング枠をゼロにしておけば、多重申し込み自体の影響は少なくなるようです。 もし、多重申し込みをして、どこの会社からもカードを発行してもらえないということであれば、その対策としては、信用情報機関の申し込みの履歴が消える6カ月を過ぎるのを待つというのがベストな方法でしょう。 また、多重申し込みの限界数は10件ということも言われているため、10件に達したら、一番先に申し込んだ日にちから6カ月を待つようにしましょう。

クレジットカード使用での現金化

最近のクレジットカードには、カードローンのようにカードを用いてお金を借りることのできるキャッシング枠というものが設定されていますが、これとは別に、ショッピング枠というものも設定されています。 このショッピング枠は、クレジットカードが本来持っている機能です。つまり、カードを提示するだけで買い物ができるというものです。 ただ、この本来のクレジットカードの機能であるショッピング枠を利用して、いったん購入した商品を現金化するといった手法が問題となっています。 この手法は、ショッピング枠の現金化と呼ばれています。 この手法では、まず店舗において商品をクレジットカードで購入して、その商品を店舗に購入金額よりも少し安い価格で買い戻してもらうといったものです。 その際に、店舗側はクレジットカードでまず決済し、その金額から利益・手数料を差し引いた金額を現金として利用者に商品との交換条件で払い戻すといったものです。 クレジットカードを用いたショッピング枠の現金化は、担保なども必要とされず、カードを使用したその場で現金を受け取ることができますから非常に便利です。 しかし、物品の購入はあるものの、そのまま買取られるために実質の商取引と認められないということで、問題となっているのです。 これは、単にお金を渡すための名目となっていることから、店舗側は、本来は貸金業者としての登録が必要になるのです。 そもそもクレジットカード会社のほうでも、この手法を認めていません。 利用者側も、その場で現金を受け取ることができても、1カ月後には、別途、カードで購入した商品の代金を支払わなければなりません。代金支払いの義務があるのは変わらないのです。 クレジットカードで購入した商品は、代金完済まではカード会社に所有権があります。それを転売すると横領罪に問われる可能性もあります。 この手法が使われていることが発覚すると、カード利用の停止、会員資格の停止などの処分が下されることもあるのです。

クレジットカードの申し込みと審査

クレジットカードの選び方の基本

クレジットカードを選ぶとき、どのようなカードを選ぶかは、その人の生活スタイルや経済観などによってさまざまなものになってくるでしょう。 ポイント交換率の高いカードを選びたいという人もいれば、使える場所や機会の多いカードを選びたいという人もいるようです。 ほかにも、カード使用後の請求時に必ず割引のついてくるカードを選びたいという人もいます。 逆に、どのようなクレジットカードに魅力を感じないかということでは、ポイント交換の景品としていくつか用意されていても、その景品自体に興味が湧かなければ、カード自体が魅力のないものに思えてくるといった意見などもあります。 クレジットカードには実に多くの種類があって、どれが自分に合うのか絞り込めない、迷ってしまうというのも現状のようです。 そこで、選び方の基準として、まず、自分がどのようなシーンでクレジットカードをよく使うかを考えてみることが大切になると思われます。 使う回数が多ければ、ポイント面で有利になるからです。そして、どのような特典がついているかにも目をやりましょう。その特典が、自分が興味を持っているものであれば、選択の候補に入れていいかもしれません。 特典は、大きく景品、ポイント、現金と分けられます。 ポイントは、自分がよく利用するコンビニや通販サイトで使えるものならば、現金と同じように捉えてもいいかもしれません。 現金の場合は、ポイントを現金に換えるものと、請求時に利用額から差し引いてくれるものがあるようです。 また、いろいろなシーンでの得を考えるより、目的を一つに絞って、そこにポイントを集中させるようにするといった方法もいいかもしれません。

クレジットカードのネットでの申し込み

クレジットカードを利用したいと思ったとき、一番早く利用できるようになるのは、インターネットを使って申し込む方法でしょう。 クレジットカード会社に申し込み書類を送ってもらって、それに必要事項を記入して送り返すといった方法では、書類のやり取りにかなりの時間がかかってしまいます。 しかし、インターネット上のクレジットカード会社のサイトから申し込むと、申し込みの情報がすぐに伝わるため、余計な時間を省くことができます。 それに、ETCカードや家族カードなどほかのカードの情報も同じサイト上で紹介されているので、追加したいカードも申し込むことができます。 インターネット上で申し込みをすると同時に、郵送で自著捺印した契約のための書類をカード会社へ送ると、1週間ほどでクレジットカードが送られてきます。 インターネットの申し込みサイトでは、まず、会員規約を確認して本人情報を記入し、利用代金の支払い口座を記入しておきます。 次いで、勤務先や借り入れ希望額などの情報を記載することになります。 そして、規模するクレジットカード名などを記入したうえで、オンライン口座振替えを利用する場合、対象の金融機関のサイトで口座振替えの設定を行うことになります。 クレジットカード申し込みでも、ほかの金融カード同様に本人確認書類が必要になるので、運転免許や健康保険証のコピーを送付する必要があります。 また、キャッシングを希望する場合は、収入を証明する書類も提出しなければなりません。

クレジットカードの加入条件

クレジットカードを利用しようとして申し込む際には、各カード会社で加入条件というものが設定されているので、その内容を確認しなければなりません。 というのも、クレジットカードは会員制のサービスとなっているため条件をクリアした人しか加入できないのです。 加入条件として、一般的には高校生を除く18歳以上というのが原則となっています。年齢以外では、電話連絡OK、収入が安定している、日本に居住している、といったことが条件として挙げられています。 年齢では、18歳以上でも学生の場合は親の承諾が必要なケースもあり、最近では70歳以上だと断られるケースも多くなっています。 ほかにも、30歳以上でクレジットヒストリーがない場合は、利用実績がないということで断られることもあるようです。 これは、過去に事故情報があったとも考えられるために慎重にならざるを得ないといったことからのようです。 電話連絡が可能であるという条件は、ほとんどの連絡が電話を通じて行われるためです。事務的な連絡のほか、支払い遅延の督促なども電話を通して行われます。 同じように、日本に居住していなければ、連絡が不自由であることから、日本に居住していることという項目は設けられています。 そして、安定した収入があることというのは、もちろん返済能力がなければ貸し出すこと自体が難しくなるためです。 また、収入があっても安定していなければ、支払い遅延の可能性もあり、カード会社としてはリスクが大きくなってしまうことを避けたいという気持ちがあるのです。 ゴールドカード以上のランクのカードになると、加入条件はさらに厳しくなります。 年齢も25歳以上となったり、収入についても安定した継続的な収入のほか、最低の年収額が提示されることがあります。 年会費や利用限度額も高くなることから、収入についての条件は厳しさを増してくるのです。

クレジットカードの基本的な審査

クレジットカードを申し込むときは、加入条件をクリアしていなければ申し込むことができませんが、申し込みができても、申込者に対してはカード会社で独自に審査というものが行われます。 審査というのは、クレジットカード会社が申込者に対して、信用してお金を貸すことができるかどうかを判断するといったことです。 審査では、クレジットカード会社は申込書の内容を検討して、独自に判断することになります。 まず、申込書の項目それぞれに点数をつけていくことからはじめられるようです。この作業は、コンピュータを用いて自動的に行われ、スコアリングと呼ばれています。 クレジットカード会社は、同時に、自らが加盟している信用情報機関に個人情報の照会を行います。 過去に支払いの延滞などの金融事故がないかをチェックするわけです。 もし、金融事故があった場合、カードの発行は見送られる可能性が大きいと考えられます。 最終的には、クレジットカード会社の独自の判断で審査の結果は決められ、それはカード会社の営業方針などとも関わっているようです。 たとえば若い人の場合、スコアリングの点数が少し低くても、優遇して、これからどんどん利用していってほしいと考えているといったことなどがあります。 クレジットカードの審査では、よく3Cを重視するということが言われます。3CとはCapacity(能力)、Character(性格)、Capital(資産)です。 つまり、十分な収入があって支払い能力があるか、お金に対して真面目な性格で延滞などの不安がないか、持ち家があって資産があるかといった内容です。 これらを基本材料として、カードを発行するかどうかを決めるわけです。

クレジットカードのクレジットスコア

クレジットカードを申し込むと、申込者に対してはクレジットカード会社によって独自の審査が行われます。 クレジットカードの審査に関しては、申込者の情報をもとにして、さまざまな項目を設けてスコアリングというものが行われるようです。 スコアリングとは、それぞれの属性について最低1点、最高で20点という点数をつけて合計点で評価が下されるといったものです。 項目としては、勤務先、勤務年数、住居の形態、家族構成などが設けてあるようです。 このスコアリングは、各カード会社で独自に設けられているようです。 つまりは一般的に普及しているものではないということです。 ただし、社内でのスコアリングのほか、アメリカなどでは一般的に使用されるクレジットスコアといったものがあります。 これは、個人情報機関などに登録されている内容をもとにした情報で、使用するシーンに応じて加工して用いられているのです。 この情報は、カードローンやクレジットカードなど金融機関での申込みの際に利用されるだけでなく、学校への入学や就職などにも影響を及ぼすほどであるということです。 日本でも、信用情報機関というものがあり、その中の個人信用情報はほぼ一本化されています。 ただし、日本ではこの情報を、金融サービス以外のシーンで利用するということは、今のところはありません。 ただし、個人信用情報を一般化して多重債務者を減らしていくという目的へ向かっている今日、一歩進んで、いずれクレジットスコアをもとに金利が決められたり、就職や引っ越しなどにも影響を及ぼすようなことが出てくるかもしれません。 クレジットスコアをもとに、個人の信用度自体に点数がつけられる時代がくるかもしれないのです。

クレジットカードのショッピング枠につくキャッシング機能

クレジットカードにはショッピング枠というものが設けてありますが、最近は、その一部としてキャッシング機能がついていることが少なくありません。 キャッシング機能というのは、クレジットカードを用いてお金を借りることができるという機能です。 もし、カードで買い物をしていて、カードが使えずに現金が必要になったといったというときはたいへん便利な機能となります。 クレジットカードを用いて商品やサービスを手にする代わりに現金を手にすることができると考えるとわかりやすいかもしれません。 このキャッシング機能がショッピング枠に入れられているということは、その返済ルールを見てもわかります。 つまり、ショッピング枠と同じように、ほぼ翌月一括払いをとることが多いのです。 最近では、このキャッシング機能は、クレジットカードを申し込んだ際に自動的につけられるようになっているので、うっかり確認を忘れると、いつの間にかついていたということもあるかもしれません。 現在持っているクレジットカードにキャッシング機能をつけるには、本来は審査を受ける必要がありますが、はじめて申し込んだクレジットカードが無事に発行されたのであれば、そのショッピング枠に含まれているため、キャッシング自体もできるものと考えてよいでしょう。 買い物をするとき、いつもクレジットカードを使っていて返済の遅延などもなければ、いつの間にかキャッシング機能のほうの利用限度額が上がっているということもあるかもしれません。 これは、優良な利用者ということを認められているということであり、ショッピング枠全体での利用枠が広げられているということです。 クレンジングカードの申し込み時点で、最初にキャッシング可能な限度額が設定されているはずなので確認してみるといいでしょう。

クレジットカードを使用してみる

クレジットカードのショッピング枠

クレジットカードを使いたいという人の多くは、買い物をする際に便利だからといった理由を持っているようです。 たとえ手元に現金がなくても、カードを提示すれば買い物できたりサービスを受けたりすることができ、現金代わりになるというところに便利さを感じている人は多いはずです。 クレジットカードのこうした機能はショッピング機能と呼ばれていて、クレジットカード本来の機能であり、利用者の使用目的としても最も多くなっています。 現在、クレジットカードには、このショッピングだけでなく、カードローン機能というものも備わっています。 カードローン機能というのは、クレジットカードを用いてお金を借りることのできる機能です。 通常のカードローン機能と分けて、返済を翌月一括払いとしているカード会社ではキャッシング機能とも呼んでいるようです。 クレジットカードのショッピング機能を用いて買い物をするには、カードを店舗に提示し、買った商品を示す書類に直筆のサインをして店員などに手渡せば、現金を支払うときと同じように商品を購入することができます。 そして、支払いに関しては翌月の支払い日に一括払いとなるため、その前月の買い物についてまとめて支払う必要があります。 多くの場合、利用者の銀行口座からの自動引落しとなるので、もし残高が少ないようであれば、引落とし日の前日までに入金しておき、引落し額以上に残高をしておくことが必要となります。 もし、うっかり引落とし前日までに入金するのを忘れ、自動引落しの段階で残高が足りなかったりすると、延滞と見なされることもあります。 何かと便利なカード利用ですが、口座管理については、きちんとしておく必要があります。

クレジットカードのキャッシング枠

クレジットカードを使用すると、ほしい物が買えたり気にいったサービスを受けることができるだけではありません。 最近では、クレジットカードのこうしたショッピング機能に加え、キャッシング機能というものがついています。 キャッシング機能とは、カードを利用してお金を借りることができるという機能です。 利用できる場所は、提携銀行のATMなどで、ほかの金融カードを利用するときと同じように、カードを挿入して暗証番号を入力して利用します。 初期画面などでクレジットカード、またはお引出しといった項目が出てくるはずなので、そちらを選択します。金融機関によっては、その他取引の項目を選択することもあります。 画面が切り替わると、希望する金額を入力することになります。 このとき、返済方法も選択しなければならないので、キャッシングの場合は1回払い、または一括払いといった項目を選択するようにしましょう。 希望金額は、1万円単位となることが多いでしょう。 最後に、現金と利用明細書、カードを受け取って終了です。 海外においても、JCB、VISA、Mastersといったマークの表示のあるATMなら現地通貨で借りられることも多いので安心です。 利用明細書については、事故防止のためにもきちんと保管しておくようにしたほうがいいでしょう。 クレジットカードのキャッシング機能は、ショッピング枠のなかの一つの機能としてつけられていることが多く、借り入れ限度額も設けられています。 ショッピング枠の一部であるため、多額の借り入れをするとショッピングで利用できる金額は減らされてしまうことになるので注意が必要です。

クレジットカード使用と現金使用の比較

クレジットカードのメリットに、現金を持ち歩く必要がないといったことをあげる人は多いようです。 しかし、多くの人はクレジットカードは現金とともに財布の中に入れているようです。 現金を持ち歩かないでクレジットカードだけで支払いしている人もいるようですが、やはりクレジットカードを使えない場所もあるため、現金との使い分けをしているというのが大半のようです。 クレジットカードを利用したということは、支払う1カ月後までは借金をしているということでもあります。それなのに、割引されたりポイントがもらえたりして優遇されます。 しかも、多くの特典が用意されていて、余計な買い物をしてしまうというようなこともありがちです。 これが、現金を使用するとそういった気分は味わえません。 要するに、クレジットカードを使用すると、どんどん得をしていっているのではないかという気分になるわけです。 現に、カードを上手に使っていけば、かなり得をすることができます。 クレジットカード利用が借金であるということを忘れないように、冷静に、そして上手に使っていくこことで、豊かな消費生活が送れるということなのです。 上手なカードの使い方には、何回もポイントがもらえるように提携カードの多いカードを選ぶという方法があります。 たとえば、デパートで買い物をする機会の多い人は、そのデパートのクレジットカードを持てば、買い物によって何%かがオフとなり、それが鉄道会社との提携のあるカードならば、オートチャージを利用するとポイントが数倍に増え、その貯めたポイントでデパートの商品券と交換できるというわけです。 クレジットカードの選び方、その使い方によっては現金で買い物をするよりもかなり得ができるのです。

クレジットカードとネットショッピング

クレジットカードを持つきっかけとなったことに、インターネットを利用するようになったということを挙げる人もいるようです。 インターネットのプロバイダ契約をするときは、ほぼクレジットカードが用いられ、ネットショッピングを利用するときは、クレジットカードの決済がかなり占めています。 今では、インターネットを利用する際は、クレジットカード利用は不可欠ともいえるようになっています。 インターネット上から航空券や新幹線の予約をするときも、クレジットカード決済はたいへん便利です。 チケットを購入した後に銀行や郵便局に足を運ぶ必要がなくなります。それに、振込みに費やす時間が略せる分、早くチケットを手にすることができるのです。 また、インターネットを介して光熱費や家賃などの支払いをクレジットカード払いにしておくと、払い忘れの防止などになって便利です。 今や、ネットショッピングにはまっている人はかなりいるようです。 特に、家の中で仕事をしている人や外出を嫌う人などは買い物に出かけたり、買った物を持ち帰ることが手間だと考えがちで、その便利さにはまりやすいといいます。 それに、インターネットには検索機能もあることから、ほしい物を探すという点でも便利です。 インターネットを使ってほしい物を手早く見つけ、クレジットカード決済で支払いに手間をかけないということは、時間の合理的な使い方も可能にしています。 インターネットとクレジットカードを使ってできた時間の余裕は、有意義で豊かな生活のもとにもなると考えられるでしょう。

クレジットカード使用後の返済について

クレジットカードによる支払い

クレジットカードを初めて手にするといった人は、意外とその使い方を知らないものです。 でも、使い方というのは至って簡単です。 クレジットを使う機会というのは、店頭において店員などに手渡す場合と、インターネット上のショッピングサイトなどで利用するケースが一番多くなるでしょう。 まず、店頭で使う場合は、レジなどでの店員の請求に対して、カードを提出するだけです。クレジットカードが使用できるかわからなければ、その場で尋ねればいいのです。 次に、店員が支払方法について聞いてくれば、一括払い、リボルビング払いといった支払い方法の指示をしましょう。 そして、店員より商品内容や請求金額などを記した用紙にサインを求められるので、直筆でサインをして手渡します。 ここでのサインは、クレジットカードに記しているサインと同じものにします。ローマ字で記していれば、ローマ字に統一することが必要です。 サインの不要な店舗もあるので、サインを求められたときのみサインしましょう。 そして、最後にレシートとカード利用控え、カードを受け取って終わりです。 インターネット上でショッピングを楽しむときは、買い物をした後の決済のときに、まずクレジットカード番号を入力することになります。 番号を入力する際、ハイフンが必要かは画面の指示に従いましょう。 次に、カードの有効期限を入力することになります。 年と月の入力間違いが多いので気をつけるようにしましょう。 その後は、画面の指示に従っていけば大丈夫です。

クレジットカードの返済方式

クレジットカードを使用して買い物をしたりサービスを受けたりすると、その後に代金の支払いをしなければなりません。 この支払い方法には一回払い、二回払い、ボーナス払い、リボルビング払いなどがあります。 この中から支払い方法を指定することができ、通常は一回払いやボーナス払いのように一気に支払う場合は手数料の負担はありません。 クレジットカードを利用したあとでリボルビング払いを指定すると、毎月一定の金額や利率で支払うことになります。 これは、利用限度内であれば、利用金額や購入した商品の数に関わることはありません。 毎月の支払い金額がきちんと読めることから計画的な支払いが可能となります。 支払い方式には、定額リボルビング方式と定率リボルビング方式、残高スライド定額リボルビング方式があります。 自分が使っているカードの支払い方式がどのようになっているかはきちんと理解しておくようにしましょう。 特に、少額の借り入れと返済を繰り返していると、借り入れ残高や支払った利息、完済までの期間などがわかりづらくなるので、返済が長期間に及ぶようになってしまうことがよくあります。 クレジットカードによるキャッシングの返済では、リボルビング払いもよく利用されますが、ほかの返済方式に、一回で返済する一括払いや住宅ローンの返済に多い分割返済などもあります。 一括払いは手数料がかからないので、一般のクレジットカードの返済には多いようです。また、分割返済はローンの返済に多く、元金均等返済方式と元利均等返済方式とに分けられます。

クレジットカードの返済シミュレーション

クレジットカードを申し込む前に、自分にはどのような支払い方法が合っているかを考えてみる必要があります。 クレジットカードを使用するといっても、代金を支払うまでは借金をすることになるため、利息などもついてきます。 だから、大きな買い物をした場合は、返済方式によって月々の返済金額が大きく変わったり、支払い回数に違いが出てきたりするので、かなり気にしなければならないのです。 そこで、自分に合った返済方式を見つけるために、返済シミュレーションというものを利用するという方法があります。 返済シミュレーションは、住宅ローンや自動車ローンなどを利用するときによく使用されるもので、多くの金融機関が自社のサイト上に用意しています。 たとえば、クレジットカードのキャッシング枠を利用する場合、リボルビング払いのケースでは、借り入れ予定額を入力した後に実質年率を入力すると、毎月の返済額が自動的に計算されて表示されます。 これを参考にして、どれくらいの金額を借りれば、自分の返済能力に合ってくるのかが分かるわけです。 このほか、支払い回数などを入力して一回の返済額を表示させたり、逆に月々の返済額を入力して何回で完済できるかを表示させるなど、いろいろなシミュレーションが可能です。 もし、クレジットカードを使ってのショッピングなどを中心に生活を考えていくのであれば、計画的に返済していくためにも、ぜひこの返済シミュレーションを利用して、その参考にすることを考えてみましょう。

クレジットカードの得な返済方法

クレジットカードを利用したあとの返済の仕方の中には、賢い返済方法というものが存在します。 まず、一番理想的と思われるのは、一括払いです。一括払いを選択すると、利息がサービスされることもあるので、損をしないという点で、大変賢い返済となります。 ただし、支払いの能力の範囲内でなければ、一時的に生活が苦しくなるなど、ほかの面に支障をきたす可能性もあります。ゆとりがある場合でないと利用できない返済方法かもしれません。 それに、もし病気などを患ってしまえば、急な出費が必要になることも考えられます。先のお金を当てにするような返済方法は危険かもしれません。 ところで、リボルビング払いと分割払いのどちらを選ぶかは、迷うことがあるかもしれません。 リボルビング払いのほうは支払い額が一定で、使えば使うだけ支払いが延びてしまうという特徴があります。一方、分割払いは支払い回数を決めてあるので、期限までに完済することができます。 どちらの支払い方法が得であるかというのは、クレジットカードの利用の仕方や返済の仕方によってくるでしょう。 リボルビング払いは何度もカードを使用すると、支払いがどんどん先延ばしになるので、延々と支払い続けているという感じを持ってしまうでしょう。また、金利手数料もかかってしまいます。 分割払いの場合は、いくつも分割で利用してしまうと、各回数の支払い金額が膨らんできます。 メリットやデメリットを知ったうえで、返済シミュレーションを利用して、いろいろな返済パターンを試してみて決めるようにするといいでしょう。

クレジットカードのさまざまな可能性

クレジットカードの割引

クレジットカードのメリットが最大に発揮されるのは、意外とスーパーなどで利用するときかもしれません。 というのは、スーパーでの買い物は日常的なものであり、利用回数が圧倒的に多く、多くのポイントが稼げたり、何度も割引が利用できたりするからです。 毎日現金で利用していても、こういったサービスは受けられないので、そのメリットの大きさに驚かされるでしょう。 たとえば、スーパーで出しているクレジットカードを利用すれば、月に3回ほど5%オフの日があったりします。こういったクレジットカードの割引サービスは、提携しているデパートなどでも利用できるため、非常にお得なサービスといえます。 クレジットカードの割引サービスは、インターネット通販などでも利用できるものです。インターネット通販の大手が提供しているクレジットカードの場合、そのクレジットカードで自社のサイトで買い物をすると、割引率も高くなるようなサービスが用意されています。 コンビニでの支払いや代金引換えで利用した場合は、このサービスがつかないのでクレジットカードならではの得ができるわけです。 クレジットカード利用で受けられる割引サービスは、さまざまな商品、サービスに及びます。 よく知られるところでは、ガソリン代の割引があります。自動車を通勤や営業の足として日常的に利用している人にとっては、大きなメリットとなっているはずです。 また、映画館や水族館、レジャー施設などでも多くがクレジットカードを使用できるようになっていますが、クレジットカード使用が混雑解消にもなるため、割引をつけて歓迎されているようです。

クレジットカードの特典

クレジットカード会社では、入会するとポイントや現金がもらえるといった入会キャンペーンを実施しています。 クレジットカードを申し込んで会員になるだけで、数千ポイントのポイントがもらえたり、現金数千円がもらえたりしてかなり得ができるのです。 こうした会員特典は、一定期間にクレジットカードを数万円分利用すれば現金やポイントとしてもらえるといったキャンペーンといった形でも展開されています。 この場合の特典は、入会特典に対し、利用特典と呼ばれています。 こうした特典があることから、特典を目当てにクレジットカードを申し込んで、一定期間だけ集中的に利用するといった人も出てきていますが、これは別に不正な利用法には当たりません。だから、特典を受けたあとにすぐ退会しても構わないのです。 ただ、個人信用情報に小さな傷がつくということがあります。しかし、それもすぐに消えてしまうので、問題とは捉えられていないようです。 クレジットカードの特典には、実にさまざまなものがあります。 入会特典や利用特典のほかにも、ある一定の期間に決められた金額の買い物をしたり、サービスを受けたりすると、商品ギフト券や遊園地のパスポートがもらえるサービスなどもあります。 これらは、クレジットカードを使用した場合に割引サービスが受けられるといったサービス同様、現金を使用しても受けられません。カードを持つことで、簡単に得ができるということです。 消費生活をするうえで、すぐにポケットから現金を出すよりも、クレジットカードは使えないかと考えることで、より豊かな生活への道を歩むことができるということなのです。

クレジットカードのランクアップ

クレジットカードは、各社でさまざまの種類のものが用意してあります。 そのなかで、グレードの高いカードとして人気があるのがゴールドカードです。 ゴールドカードを手にするためには、入会する際に、特別に設けられている入会基準をクリアしなければなりません。 以前は、標準的な入会基準として、満30歳以上で年収500万円以上、勤続年数5年以上といった基準が掲げられていましたが、最近では、その基準も変わってきているようです。 つまり、ハードルが低くなっていて、多くの人がゴールドカードを持つことができるようになってきているのです。 最近では、ゴールドカード以外にもさまざまな特徴のあるカードが出てきているので、ゴールドカードというだけでは利用者を確保できないこともあって、入会の審査基準が下げられるようになったという経緯があるようです。 審査基準が下げられたといっても、クレジットカード会社にとってリスクは避けたいので、独自に審査は慎重に行われるようです。 現在、ゴールドカードの審査において重視されるのは、経済不況の背景などもあったことから、年収の金額にこだわるよりも安定した収入があるかということのようです。 そこで、勤続年数を重視する傾向があるようなのです。 さらに、見られるのがクレジットカードの利用履歴です。 クレジットカードを利用すると、支払い開始後の利用残高、返済状況、過去24カ月分の入金状況などがクレジットヒストリーとして個人信用情報機関に記録されます。 そこで、残高が多い、延滞がある、入金状況に問題がある、カード申込が多いという状況であれば、ゴールドカードを発行するのは避けたいと判断するようなのです。

クレジットカードの将来性

今では、いろんなところでクレジットカードが利用できるようになりました。 デパートやスーパー、ホテル、レジャー施設といった大規模に運営していて多くの人がよく利用するところばかりでなく、あまり多くの人が利用しないようなところでもカード決済が可能となっています。 特に、タクシーやイベント会場などです。 これらの場所でクレジットカードがよく使われるようになったのは、クレジットカード業界においてCATというものが登場したためとされています。 CATとは、無線式簡易端末とも呼ばれるクレジットカードで決済を行うときに本人確認できる機械です。 携帯電話の機能を利用したCATの登場で、電話回線の通じていない場所でもクレジットカードを利用できるようになったのです。 このCATの普及などで、クレジットカードは、決まった場所以外でも利用できるようになりました。利用機会はどんどん広がっているのです。 ただし、税金や年金などについては、まだ利用できるようになっていません。 公的に請求されてくるものについては、まだまだ対応に時間がかかりそうです。 一方では、クレジットカードに限らず、世の中はお金の情報化が進んでいます。 クレジットカードは比較的早い時代から出回っていましたが、最近では電子マネーなども使用される機会が増えています。 電子マネーは、ほぼ現金感覚で使用できることから、財布代わりといった言われかたもしています。 クレジットカードも、財布代わりとして1枚は持っておきたい必須のアイテムということができます。 一面では借金という捉え方もされていたクレジットカードですが、今やそのような認識は過去のものといえるかもしれません。 今まで現金主義ということで、クレジットカードを持つことを避けていた人も、抵抗なくクレジットカードを持てるような時代に入ってきたかもしれません。