世界遺産と言われると、

歴史ある建物や人間の手つかずの自然などを

イメージする方が多いと思います。

確かに、日本にもこういった世界遺産が

たくさん存在していますからね。

しかし、世界遺産の中には、

他にも様々な種類があるんですよ。

では、その中のひとつ、

世界農業遺産について、ご紹介しましょう。

世界農業遺産と聞くと、

「農業って、どういうこと?」

と不思議に思われる方も多いと思います。

世界農業遺産は、

国連食糧農業機関が認定しているものとなり、

それぞれの地域や環境を生かしながら

取り組んできた伝統的な農法、

生物多様性を守った土地などを

保全することが目的で創立されたもの。

こういった農法や多様性などを保全していくことで、

これからの世代へと伝承していくことが目的となっています。

そして、これらを通称世界農業遺産と呼んでいます。

世界農業遺産は、2002年に創設されており、

2013年5月には、

ペルーのアンデス農業やマサイ族の放牧、

中国の伝統的な稲作、

フィリピンのイフガオの棚田などが認定されています。

日本では、2011年に新潟県の佐渡の里山や

石川県の里山里海などが

認定されています。

こういった伝統的な農法や生物多様性などを守っていくということも、

私たちには大切なこと。

次の世代に伝えていくためにも、

保全活動を行っていくことが必要となります。

そう考えると、世界農業遺産はとても大きな役割を果たしているのではないでしょうか。

更に、日本の様々な農法なども認定されると嬉しいですね。