この映像の動画では、この世(宇宙)はただのホログラムだったといった理論に関する解説がなされています。
これは、最先端現代物理学のホログラフィー原理と呼ばれるものです。
理論物理学者ファン・マルダセナの仮説によれば、重力は無限に細い、振動する弦から発生します。
そして、弦は別の宇宙(別の世界)から来るプロジェクション、つまり、ただのホログラムだということです。
ひも理論と、出現と消滅を繰り返す仮想粒子による予測をもとにしたブラックホール内部のエネルギーと
重力が存在せずより低い次元のパラレル宇宙のエネルギーについて、
コンピュータによるシミュレーションを行ったところ、
両者の結果がぴったりと一致しました。
このことから、宇宙(この世)は巨大なホログラムに過ぎないという結論が得られます。
これは、理論物理学者ファン・マルダセナの仮説を裏付けるものとなります。
簡単に言えば、宇宙(この世)が時間軸を持つ三次元空間であるというのは幻想で、
実は、私たちが通常目にする空間は、宇宙の地平面に映しだされたホログラムの幻影に過ぎないということです。
たとえて言うなら、私たちはスクリーンに映し出された映画の登場人物と同様の存在だということです。
私たちには感覚が備わっており、実感をともなってこの世を把握していますが、
それは本当は平面に記述された情報にすぎないということです。
つまり、この世の本質は「情報」であって、
物質やエネルギーは情報から生じた副次的なものにすぎないということです。
ここで、新約聖書のヨハネの福音書が思い出されます。
ヨハネの福音書第1章の口語訳を引用すると、次のようになります。
~~ヨハネの福音書第1章から引用開始~~
初めに言葉があった。
言葉は神と共にあった。
言葉は神であった。
この言葉は初めに神と共にあった。
すべてのものは、これによってできた。
できたもののうち、一つとしてこれによらないものはなかった。
この言葉に命があった。
そしてこの命は人の光であった。
光は闇の中に輝いている。
そして、闇はこれに勝たなかった。
~~ヨハネの福音書第1章から引用終了~~
ホログラフィック原理では、宇宙(この世)は1枚のホログラムであり、
ホログラムが光によって3次元像を薄いフィルムに記録しているように、
3次元に見える私たちの宇宙(この世)はある面の上に描かれたものです。
そして、はるか遠くの巨大な面に記録された量子場や物理法則と、
私たちが存在する宇宙とは完全に等価です。
身近な例で言うと、クレジットカードに印刷されたホログラムが3次元の映像として見えるように、
3次元世界は投影されていますが、2次元の面を知覚することはできません。




