日産自動車は25日、ドライバーが運転操作をしなくても走行する「自動運転車」の実証実験を、さがみ縦貫道で実施した。ロボット産業の誘致・活性化に向けて県などが進める「さがみロボット産業特区」の取り組みの一環。日産によると、道路本線への出入りや車線変更など一連の走行を高速道路のインターチェンジ(IC)間で実験するのは、世界で初めて。
実験は、さがみ縦貫道の寒川南IC-寒川北ICの3・2キロの区間で実施。大きくカーブしたICの走行や高速道路本線への合流、低速車両の追い越しなどを自動で行った。
会見した日産の志賀俊之副会長は「日産は、自動運転車により、重大な事故をゼロとする持続的な車社会の実現を目指している。まさにその第一歩の日を迎えた」と語った。
試乗した黒岩祐治知事は「自動運転が一般化すれば交通事故が減っていくと実感できた。車そのものがロボットで、ロボットといえば『さがみ』ということを訴える有効な一日だった」と述べた。
日産は9月、実験車両が公道走行できるよう、ナンバープレートを取得。公道での実証実験を重ねて、2020年までの市販化を目指している。
