
於大の方(おだいのかた)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての重要な女性であり、徳川家康の母です。
彼女は享禄元年(1528年)に三河の水野氏の娘として生まれました。
14歳の時、岡崎城主松平広忠に嫁ぎ、翌年には家康(当時の名は竹千代)を出産しました。
しかし、於大の方は結婚生活が長く続かず、家康が3歳の時に松平広忠と離縁されました。
その後、彼女は坂部城主の久松俊勝と再婚し、3人の子供をもうけました。
於大の方は、晩年には出家し、伝通院と称しました。
彼女の生涯は、戦国時代の女性としての波乱に満ちたものであり、家康の成長に大きな影響を与えました。
於大の方は、家康が後に日本の統一を果たす際の重要な背景を持つ人物として、歴史に名を刻んでいます。
実名は「大」または「太」であり、江戸初期の編纂物『寛永諸家系図伝』では「御太方」と記されています。
また、彼女は嘉永3年(1850年)に従一位の贈位を受け、その位記では「大子」として記載されています。
於大の方は、松平広忠との離婚後も家康との関係を保ち続け、家康が成長する過程で重要な影響を与えました。
彼女は、家康が後に徳川幕府を開く際の支えとなる存在でした。
彼女の出生地である東浦町では、於大を記念した「於大公園」が整備され、毎年「於大まつり」が開催されています。
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